地名をキーワードにして地域の歴史を掘り起こすページです

はじめに

岡山県瀬戸内市長船町の地名

 地名はその地域の人々の暮らしや営みに必要な事柄を、その土地につけた名前です。そしてその名前を地域の人々すべてが認識してはじめて地名になります。従って「必要な事柄」と「共通の認識」があって地名は誕生します。
 ある地名がなぜ必要だったのかという疑問を解いてゆけば、その地域の営み・暮らしが分かります。大げさに言えば地域史の片鱗をかいま見ることができるように思います。例えば「山ノ神」という地名があれば、稲の生育を守っていた田の神が、収穫が終わると帰って行かれる場であろうと思われます。そうしますとその地域の信仰や年中行事を考える上で史料になるでしょう。
 しかし地名の由来などの記録は無いのが普通です。そこで各地にある同じ地名を集めて、地形とかその周辺にある色々な地名との関連等を調べますとその地名の意味が推測できます。例えば各地にある「菖蒲佐古」とか「勝負谷」などのショウブ地名を集めてみますと産鉄地周辺に多いことが分かります。そうしますとソブとかサブという鉄を意味する言葉が訛ってショウブになり、菖蒲とか勝負の漢字が当て字された地名であろうと推測できます。
 以上のことを参考にしながら長船町内の地名から人々のかっての営みを探ってみたいと思います。

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