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[瀬戸内市の地名と人々の営み]7.6.福岡の市

福岡の市

 鎌倉時代末期の福岡の市が著名なのは当時山陽道随一の商業都市になっていたためである。当地は日本で最大の刀剣の産地であり、備前焼の産地が隣接していることなどと、山陽道と吉井川の水運の交差点という好条件がそろっていたためと考えられる。
 時宗の宗祖一遍上人の生涯を描いた『一遍上人絵伝』(一二九九)に「福岡市」があり、市の様子が克明に描かれており当時の経済や風俗の資料として貴重である。
 市と称された範囲は現在の長船町福岡、同八日市、同福永、邑久町豆田の豆田河原、岡山市東区吉井、同一日市あたりの広い範囲とされている。
 天正元年宇喜多直家が岡山城を占領し、城下町をつくるため備前の各地から多くの商人を岡山へ移転させた。福岡からも主だった商人が移転したので寂れた。


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